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2006年9月26日 (火)

ユシェット座写真展に寺山修司さんが

1982年の春、パリのユシェット座の「禿の女歌手/授業」の25年連続公演を記念して、写真によるユシェット座展を開催した。ニコラ・バタイユさんにコーディネイトをお願いし、写真はパリ在住のアンティークディーラーでもあり、写真家でもある、大石安正さん(通称マキさん)の撮影によるものを展示し、実際に舞台で使っているメイドのコスチュームもパリから送ってもらい展示した。作者のウジェーヌ・イヨネスコ自身から文章をもらい、パンフレットを作った(タイプで打って、サインをした原稿は、記念にニコラが私にプレゼントしてくれた)。翻訳は当時上智大学で講義をされていた木村匡康さんにお願いした。会場は、銀座堂ギャラリーの社長、小林清司氏に提供していただいた。氏は、永らく版画家の池田満寿夫さんのマネージメントやアシストをされてのち、独立された。展示会にはニコラ・バタイユさんの日本における豊富な人脈により、多くの演劇関係者、フランス文学研究者などが訪れた。なかでも、亡くなる少し前の寺山修司氏が来場されたのを、よくおぼえている。そのときすでに顔の色がすぐれなかった。私はその当時はまだ、実際にユシェット座を訪ねてなかったが、後年訪ねた折、写真で観ていたので、役者たちとは初めて会うような気がしなかった。70年代によくその劇場近辺を歩き回っていたが、そのことを知らなかった。学生の溢れる、サンミシェルの前の細道、ジョセフジベール書店の横を入った裏通り。周りは食堂が多いところだ。その後、劇場は立ち退きを迫られ、イタリアンレストランに改装される危機があったが、それを何とか乗り越えたという。
(写真:上は、ユシェット座写真展会場風景/下は、ニコラさんと寺山修司氏)
Nicolas_terayama

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